山形の旅路1 [高齢者とのくらし]
『今ならまだ行けるかも⁈』そう思い立って9月末に弟妹に『家族5人』での旅行(お墓参り)を提案し、
11月上旬に行く予定をたてました。
そんな中、父は歯茎が腫れてポッコリ頬っぺになるし 母も痰に血が混じったとか言うしで
こんな状況で本当に実行できるのか、、、準備をしながら当日までハラハラする日が続きました。
しかしこのミッション最大の難関は最初にして、父を家から出して新幹線に乗せること。
前もって話せばドタキャン必至なので内緒にしていました。乗っちゃえばほぼ成功、どうにかなる(笑)
もし父がどうしても行かない場合は私も一緒に残って留守番するしかない、そう思っていました。
そしてきょうだい3人力を合わせて、高齢者ふたりを引率しての二泊三日の山形の旅へ出かけました。
11月上旬に行く予定をたてました。
そんな中、父は歯茎が腫れてポッコリ頬っぺになるし 母も痰に血が混じったとか言うしで
こんな状況で本当に実行できるのか、、、準備をしながら当日までハラハラする日が続きました。
しかしこのミッション最大の難関は最初にして、父を家から出して新幹線に乗せること。
前もって話せばドタキャン必至なので内緒にしていました。乗っちゃえばほぼ成功、どうにかなる(笑)
もし父がどうしても行かない場合は私も一緒に残って留守番するしかない、そう思っていました。
そしてきょうだい3人力を合わせて、高齢者ふたりを引率しての二泊三日の山形の旅へ出かけました。
4年前の2019.11と、7年前の2016.10にも山形旅行の記事をアップしていますが、
ブログを見ると7年前は、ウキウキして新幹線に乗って旅を楽しめた様子が書いてあり、
4年前は車で行って、簡単な内容とラーメンの写真ばかり。そして出発の数日前から
父が「行く」「行かない」を繰り返していたことが書かれていました。
自己満足のために今回は写真も少し載せてちょっと詳しく書いておこうと思います。
前もって父に旅行の話しをすれば最初は「いいねぇ、みんなで行きましょう」と言うでしょう。
しかしその後旅行の言葉が頭から離れず半日もすると「行かない」に変わるのは
ここ数年のパターンです。
当日朝食の時に母が
「今日はみんなでお昼食べにお出かけしようだって。もうすぐ息子も来るよ。出かける準備してね。」
と父に説明。
父「なんだ?どこへ行くんだ?別に出かけなくていい」
10時頃弟が実家に到着。
弟「今日はみんなで出かけるよ!さぁ準備して行こう!」
私はすかさずタクシーを呼び、まず母にさっさと乗ってもらい続けて有無を言わさず父を誘導し、
荷物を詰め込み東京駅へ向かいました。状況をのみ込めていない父は車中は無言で、
弟と母だけが会話をしていました。
東京駅に着くと、八重洲口駅構内は外国人旅行者やたくさんの人でごった返していました(><)
妹と合流してお弁当を買い込み、それでもまだ待ち時間がありました。
ふたりとも杖をついての歩行なので、
この雑踏の中高齢者をあまり歩かせたり立たせたりするわけにもいかず、
どう待たせるか焦りました(-_-;)
運よく空いてる休憩イスを見つけ座って待ってもらうことにしましたが、
だんだん父の雲行きが怪しくなり、グチグチと母に
「いったいこれは何なんだ?これからどこへ行こうというのだ?」などと不機嫌に。
そしてそろそろ駅のホームへさぁ行こうか!と思ったら
「まったくお前たちは人を騙すようなことをして!
どこに行くんだか知らないが、俺は行かないから!ひとりで家に帰る! 」
と大激怒。
予想通りと言えばそうだけど、てこでも動かない勢いでした。どうしよう。。
父の右肩から私、左肩から妹で父を包み、
「お父さんの言ってることは正しいよ、騙すようなことをしてごめんね。
でもせっかく家族5人で行けるチャンスだから、みんな一緒だから何も心配ないよ、大丈夫!
ね!行こうよ!大丈夫だから!楽しもうよ!行こう!!」
うなずいたかどうか定かではなかったけれど、大きな岩が動いたかのように、
父がゆっくり立ち上がりました。やった~よかったー。。
そしてようやく駅のホームへ。
折り返しの新幹線がホームに入ってくるのを待つ...早く来ないかなぁ。
こういう待ち時間があると、また余計な考える時間になってしまい、
「やっぱり家に帰る!」と言い出しかねない^^;
スーツケースに腰掛けながら、何か言いたそうな顔してカメラをジッと見てるw
そしてようやく無事に乗車して難関突破、出発です、やっと落ち着きましたε-(´∀`*)ホッ
お弁当タイムでご機嫌♪ 食べているのは東京弁当。もうすっかり旅モード。
高齢者はとにかくトイレが近いのと長いので、指定席を買う時トイレが近い車両座席を選びました。
弟は父、妹は母をそれぞれトイレの付き添いをやってもらいました。
(私がやってもよかったけれど、こういう時じゃないと弟妹も介助の経験できないから
なるべくやってもらうようにしました。)
11月に入ってからも暖かい日が続いていたのに、旅行当日から天気は急変。
寒波襲来で全国的に大荒れ、山沿いでは積雪の警戒という(><)
いきなりそんな寒くなって大丈夫かな...
雪が積もっていたらどうしよう...などと心配しましたが、
米沢手前の峠は雪もなく大丈夫でした。私はこの車窓から見える峠の風景が昔から好きです。
新幹線に乗っている間にすっかり旅モードになった父。
夕方終点山形駅に到着しました。
寒波の影響で外気はビックリするくらい冷たかったです。
山形新幹線は仙台・盛岡に比べて本数が少ない上に、山形駅止まりも多く、
その先まで行くとなると在来線に乗り継ぎなのですが、
寒い中待つのと駅構内を歩くことになるので、タクシーで宿泊先の天童温泉へ行きました。
ようやく宿に着いてホッ....しかし...部屋がさっさむい((+_+))
欲を言えば前もって暖房が入っていて欲しかったかな(^^ゞ
せっかくの温泉宿なのに、
母は大浴場を嫌がり(年取った体をさらけ出したくない)、
父は長旅で疲れたのかめんどくさいといい入りませんでした。
そしてお楽しみの夕食、お疲れさまでした☆彡
昔は浴びるほど飲んでいたのに今はほとんどお酒を飲まない生活の父ですが、
「いや~、みんなで来れてよかったね、
お料理もおいしいし、お酒もおいしいよ、もっと飲もう!」と上機嫌でした。
駅では「俺は絶対行かない!!」っと怒っていたけれど
「こうやってみんなで乾杯して幸せだ」って言ってもらえて本当によかった^^。
この時間を忘れないでね☆
泊った部屋は新館ではなく(予約が取れなかった)旧館の方で作りがちょっと古く、
食事会場も大浴場もちょっと歩かなければなりませんでした。
そして部屋にあるトイレの入り口は一段高くなっていました。
父は夜中に3~4回はトイレに行くので、
夜中トイレに起きた時、トイレに段差で転倒しないか心配でした。
転倒も心配だけど、その前にトイレに起きた時に「ここはどこだ?」ってわからないかも。。
父がムクッと起き上がる度に「トイレ行くの?ここ段差があるから気をつけてね」と声をかけ、
出てくるまで見守ったり。
そんなこんなな一日目で
ビール飲んだにもかかわらず、ほとんど熟睡できないまま朝になりました。^^;
つづく
お父様、ご一緒する気になられ、そして宿ではご機嫌になられて、何よりでやしたね!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-12-06 09:49)
★ぼんぼちぼちぼちさん
ありがとうございます、無事に出発できてよかったです‼ ^^
by めりー (2023-12-06 17:19)
普段は一人で抱えている介護も、
ご兄弟に体験してもらえてよかったですよね♪
一緒に住んでいると、普通のことだと思われがちですが、
「こんな感じで毎日、過ごしてるんだよ~」ということが
わかってもらえて、良かったですよね♪
父上様も、出かけてしまえば楽しい心も生まれてくるわけで、
そこがちょっと、厄介なところでもあったりしますけどね。
山形県のご出身なのですね(#^^#)
by Rchoose19 (2023-12-06 19:03)
★Rchoose19さん
ありがとうございます、日常の介護の様子は伝えていても
実際見たり自分でやったりするとまたより理解してもらえるかなと思いました。
普段は私ひとりでふたりを相手ですが、この3日間は三人でふたりだったので
かなり助かりました♪
父も食事時間を楽しんでくれたのでよかったです^^父母両方とも山形出身です☆
by めりー (2023-12-07 00:01)
めりーさん、本当にお疲れさまでした。
みんな揃って旅行なんて、なかなか行けないですからね、思い切って行けて良かったと思います。
何よりお父さまが上機嫌になられて良かったですね。
すごく大変だったと思うけど、後から思い出して
「行ってよかった」って思えるんじゃないですか。
by リンさん (2023-12-08 13:39)
★リンさん
ありがとうございます、実際行くまでは無謀な計画だったんじゃないかと
提案した自分に悩んだりしました^^;まさに大きなふたごを引率する感じです。
自力歩行はできるけど荷物は全部持ってあげなければならないし、
常にトイレには気を配らなきゃならないし、トイレは長いし^^;
幼稚園児より面倒だなぁっていう感じですが、初日なんとかクリアできました☆
by めりー (2023-12-10 10:25)
ご家族揃っての山形旅行、実現したのですね♪
お父さまとのあれやこれ、とっても大変そうですが、
夕食で満足されたようでホッとしました。
ご両親が車内でお弁当を召し上がっている一枚、
ほのぼのした感じが伝わってきて良いですね。
by みち (2023-12-11 21:06)
★みちさん
ありがとうございます、計画を立ててよかったのかと不安だらけでしたが、
どうにか実現することができました。
車内でお弁当を食べる頃には「行かない!」と騒いだことなどすっかり忘れて
旅モードになってくれたのでよかったです☆
by めりー (2023-12-12 23:20)